陳氏太極拳協会

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陳氏太極拳について

陳沛山老師について

陳沛山老師は、1962年生まれ、陳氏第20世伝人です。
原籍は、太極拳発祥の地である中国河南省温県陳家溝です。

日本で工学博士の学位を取得し、国立九州工業大学大学院教授のかたわら、国際陳氏太極拳連盟(ISCT)主席、日本陳氏太極拳協会主席、河南大学兼職教授、西安建築科技大学客員教授を務めています。

陳沛山老師の拳技は、舒展紧奏、混元柔和、剛柔相済といった風格を有すものであり、非常に強力な発勁を特長としており、陳氏太極拳小架式を正統に承継する代表的人物として世界各地で活躍中です。

以下に陳沛山老師について年代を振り返りつつご紹介します。

幼少期

父・陳立憲(陳氏19世伝人、中国国家優秀指導員)から家伝の陳氏太極拳を学ぶとともに、叔母・陳立清(陳氏19世伝人、著名太極拳大師)より厳しい指導を受ける。

1970年代後半、中国では文化大革命の終息とともに各種の武術表演大会が徐々に復興しており、この頃、陳沛山老師は、沁陽市の代表として出場した河南省新郷地区の武術大会において、数回にわたって優秀な成績を収める。

青年期

陳氏太極拳一路、二路、推手、剣、刀、锏(鐗)、棍、春秋大刀など、各種器械を含む伝統の武芸に深く通じるとともに、河南省や山西省の地で陳氏太極拳を伝拳。また太極拳の攻防技法や理論研究にも熱心に取り組む。

1979年には新郷地区武術隊の選手に選ばれたが、大学進学のために河南省の大会や全国大会への出馬は断念。しかしその一方で、陳氏太極拳小架式の保存、普及、発展に情熱を傾け、陳氏太極拳を世界中に普及するために尽力した。

1988年の来日以降

以上主な略歴を掲げましたがこの他にも多くの活動を行っています。また現在までに陳沛山老師の教えを受けた学生達の多くは、世界各国の武術大会において優秀な成績を修め、その地の武術界において活躍しています。

一方、社会的貢献としては、中国四川省汶川大地震の募金活動や、東日本大震災ためのチャリティ募金講習会などをも積極的に開催し、太極拳を通じた平和活動を推進しています。

陳老師が考える太極拳

陳沛山老師は、太極拳の「全面保存」、「自然衍生」、「進化発展」を提唱し、特に、その精華と真髄の保全と伝承とに重きをおいて、その生命力としての衍生、進化、発展を推進しています。武術や太極拳は、「人間育成における重要な要素の一つである」との考えから、その商業化(商品化)に対しては、危惧の念を抱く立場をとっています。そのため前任地である八戸工業大学での在任期間中は、太極拳や武術を通じての人格形成を考えて、“太極拳と人間形成”という共通科目を開設していました。その科目は、歴史、孔子や老子、礼儀文化などの講義を含めた太極拳の指導を行って、運動能力の向上、性格形成、精神の陶冶、自立自強の心理的健康効果を齎す教育活動を行うものでした。この優れた教育方式は、現地のNHK放送局の取材を受けて報道されています。

太極拳関連の主な著書及び映像作品

大学での研究

陳沛山老師の大学における研究の専門は、空間構造と構造形態解析です。この分野においても数多くの研究業績がありますので詳しくは下記をご覧下さい。

大学ホームページ:https://www.kyutech.ac.jp/professors/tobata/t2/t2-1/entry-3165.html
研究室ホームページ:http://www.civil.kyutech.ac.jp/pub/chen/

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